2010.3.2 05:00
□ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ 代表取締役兼CEO 森辺一樹
総人口13億人を抱える中国。13億人の国民が1人1日3回の食事をすると、単純計算で1日に39億回食べていることになる。対して日本は3億4000万食で、10倍超の差がある。1食にかける食費は違うが、外食、特に、ファストフードとなれば、日本も中国も価格に大差はない。人口減少による先細り感が否めない日本市場に反して、まだまだ成長が続く中国市場を考えると、日本の外食産業は中国への進出なしに、次の成長はない。
中国における外資系の進出状況を見てみよう。中国最大の店舗数を持つケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が2654店舗、マクドナルドが1123店舗、DICOSが916店舗、ピザハットが438舗を出店させている。対して日本勢は、吉野家が122店舗、サイゼリアが39店舗、CoCo壱番屋が8店舗、ミスタードーナツが7店舗、和民が6店舗だ。日式料理で有名な味千ラーメンの346店舗があるが、資本関係から言ってももはや日系ではなく、台湾系か香港系、もしくはローカルと呼ぶべきなので、日本勢としてカウントはできない。
台湾や香港、ローカル系も含めると各分野で各社がすさまじい勢いで出店数を伸ばしている。西洋式レストランの分野では、台湾資本の上島珈琲が984店舗、名典珈琲が390店舗、Dio珈琲が351店舗を出店させている。この分野に日系は存在しない。
ベーカリー分野では、Christineが728店舗、好利来が721店舗を出店させている。対して、ヤマザキが9店舗。コンビニ分野では、美宜家が2260店舗、聯華快客が1957店舗、好日子が1205店舗、好徳が996店舗を出店させている。対して、日系コンビニは、セブンイレブンが598店舗、ローソンが288店舗、ファミリーマートが232店舗となる。日本の文化とまで言われているコンビニでもこれだけの差が開いているのだ。日本勢と外資、ローカル勢の間に大きな差が存在するのが現状だ。