2010.3.11 18:15
2009年の学習塾と予備校の倒産件数が31件に上り、過去5年で最多となったことが11日までに、民間信用調査会社「帝国データバンク」の調べで分かった。小規模業者が大半で、不況と少子化が続く中、個別指導など新サービスの展開に成功した大手に生徒を取られた格好だ。一方、主要各社の売上高合計は増加しているものの、倒産件数の増加は、長引く不況の影響が「聖域」と呼ばれた教育費にも及び始めたことをあらわしており、業界全体の“成長”傾向が、今後も続くかは不透明だ。
帝国データの調べでは、09年の学習塾と予備校の倒産件数は08年の28件から3件増加した。09年の倒産で最も負債総額が多かったのは、神奈川県の学樹社で約9億5700万円。31社合計でも負債総額は33億1300万円にとどまり、小規模業者の倒産が進んでいることが分かった。
この背景について、帝国データでは、大手業者との競合で業績が落ち込み経営に行き詰まるケースが相次いだと分析する。業界では昨年12月に栄光グループと通信教育のZ会グループが資本提携を発表するなど、生き残りをかけた再編の動きが続いているが、体力のない小規模業者の淘汰(とうた)は今後も進みそうだ。
不況が大学受験に影響