2010.3.30 05:00
□ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ 代表取締役兼CEO 森辺一樹
私たちが日本で家電製品を購入する際、日本製以外の選択肢をする人はごく少数だろう。例えば、パソコン(PC)を選ぶ際に、日本メーカーではなくて、米アップルの「Mac」を選択することはある。また、音に独特の感性を持ち、音楽は米Bose社や米JBL社のスピーカーで楽しみたいという人たちもいる。
ただ、彼らは少数派である。大半は日本製を選択するし、そもそも日本市場で、日本メーカーの製品になんら不満がない以上、外資が入れるすきはない。日本における家電製品のブランドランキングは、デジカメも、パソコンも、ポータブルプレーヤーも、携帯も上位はすべて日本企業が占めている。
しかし、これは日本市場でのことであり、新興国の事情はこの数年で様変わりしている。日本企業はこの半世紀、内需と欧米市場への徹底したマーケティング戦略を取ってきた。そのすきに新興国市場は大きく変容していたのだ。新興国の中で特に成長が著しく、マーケット規模が最大の中国での主要家電製品におけるブランド意識はどうだろうか?
まずは、デジタルカメラの分野から見てみよう。デジカメの一流メーカーがひしめく日本が、韓国のLGやサムソンに抜かれ、「Canon」や「Nikon」が3位、4位である。