【新興国に翔ける】最後の巨大市場アフリカの光と影 (1/3ページ)

2010.5.25 05:00

 □ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ代表取締役兼CEO 森辺一樹

 残された最後の巨大市場アフリカ。約9億の人口を誇る市場だ。今、このアフリカの中間層市場が拡大し始めており、世界中の企業が熱い視線をおくっている。日本企業も例外ではない。

 アフリカにはソニーやヤマハ発動機など現在100社ほどの日本企業が既に進出している。しかし、アフリカは中国や東南アジア、インドやブラジル市場などの新興国と比較して一段と難しい市場といわれる。マーケティングの過程で、他の新興国とは異なった課題が存在するからだ。

 ヨーロッパ植民地支配にあったアフリカ諸国は、1960年のカメルーン独立以降、次々と独立を果たした。現在アフリカ市場は53の国から成り立つ。最も人口が多い国は、ナイジェリアの1億5000万で、次にエチオピアの8300万。3位がエジプトの7500万だ。その他は、数万、数十万、数百万、数千万人前半の国が多数存在する。最も人口が少ない国はセーシェルで8万だ。

 確かに9億人の市場とは言うものの、53もの国々に分かれているため、どこかに照準を合わせなければいけない。南アフリカが現時点でのアフリカ最大のマーケットとして位置付けることは正しいだろう。しかし、次に狙う国を選ぶのは厄介だ。単純に人口の多い国にすればよいというわけにはいかない。

 エチオピアなどは、確かに人口は多いが、国内総生産(GDP)や1人当たりの所得は著しく低く、消費財メーカーのターゲットとはならない。

注目サイト