2010.7.15 07:48
【ワシントン=渡辺浩生】米連邦準備制度理事会(FRB)は14日、連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーによる最新の経済見通しを発表した。2010年の実質GDP(国内総生産)の伸び率は3・0~3・5%とし、4月時点の3・2~3・7%から下方修正した。欧州の財政危機の金融市場や実体経済の影響を受けたもので、先行きの不透明感が一段と高まっていることが浮き彫りになった。
見通しはFOMCメンバー10人の予測の中央レンジで、先月22、23の両日開催されたFOMCに提出された。同時に発表されたFOMCの議事録によると、委員らは、見通しの悪化に備えて、追加的な緩和策の是非を検討する必要があると指摘した。
10年の失業率は9・2~9・5%で4月時点の9・1~9・5%から小幅だが引き上げられた。
11年は、実質GDPの伸び率が3・5~4・2%、失業率は8・3~8・7%と予測。ただ、委員らは見通しの不確実性は「非常に高い」と指摘した。
委員らは、経済の先行き不安感から企業が新規採用を控えていることが、景気回復を阻む可能性を指摘。11年以降についても、欧州の財政危機の波及や家計の貯蓄率上昇、住宅着工の落ち込みなどによって、回復の速度が抑制される可能性があるとした。