2010.7.23 05:00
日本経団連の夏季フォーラムで、あいさつする米倉弘昌会長=22日、長野県軽井沢町【拡大】
日本経団連の夏季フォーラムが22日、長野県軽井沢町のホテルで始まった。中国、インドなどの新興国の台頭や民主党政権の誕生など内外の環境が大きく変化するなかで「民主導でいかに成長を実現するか」をテーマに財界人35人が2日間にわたり討論する。
開会にあたり米倉弘昌会長(住友化学会長)は「政府と新しい関係を築きながら民の成長を実現するための意見を聞きたい」とあいさつした。
この日の自由討議では、三井物産の槍田松瑩(うつだしょうえい)会長が国際問題を、東レの榊原定征会長が科学技術と技術革新で問題提起した。これを受け、「日本は尊敬されなくなっている」(住友商事の岡素之会長)、「成長力がないという代名詞だ」(大和証券グループ本社の原良也最高顧問)などビジネスで実際に感じた日本の印象を伝えた。
一方で、「世界での仲間作りや地域需要の取り込みが足りない」(味の素の山口範雄会長)、「まだおごりがある」(三井不動産の岩沙弘道社長)などの声も出た。
企業サイドの取り組みとしては「環境・医療介護など内需の有望分野を成長に取り込もう」(全日本空輸の大橋洋治会長)、「オープンイノベーションが大事」(三菱重工業の佃和夫会長)、「官に頼むばかりでなくできるところからやるべきだ」(武田薬品工業の長谷川閑史社長)などといった意見が目立った。
米倉会長は「成長を実現する条件の一つは国際競争力の強化だ。起業家精神も育てないと」と述べた。
フォーラムは討議の成果を23日に「アピール2010」として発表する。