ヘリテージ財団のデレク・シザーズ上席研究員は「規制緩和と税制・労働市場改革が足りない」と指摘。米紙ウォールストリート・ジャーナルは「具体策の遅れが長引くほど、有権者が幻滅するリスクが高まる」としている。
「『アベノミクス・ストーリー』ついえていない」
東京株式市場で不安定な値動きが続く中、最大手の野村証券が逆に株価予想を引き上げるなど、証券各社は中長期的な上昇に強気の姿勢を崩していない。昨年11月から進んだ円安による企業業績の改善や、参院選後に安倍晋三政権が構造改革に踏み込むことへの期待が根強いからだ。
「現時点では『アベノミクス・ストーリー』はついえていない」
野村証券は13日、平均株価が843円安と今年2番目の下げ幅となったにもかかわらず、年末時点の予想値を従来の1万6千円から1万8千円へ、大幅に上方修正した。