大きく変わり始めたブランドの風向き 重要性は新興国に限らず (1/3ページ)

2013.9.15 06:00

 「これまでインドネシア経済は資源など川上産業が主役でした。一方、最終消費財は外資系が握ってきました。そこに今、インドネシアの企業も入り込もうとしているんですね。ブランド戦略が注目される背景は、こういうことだと思います」

 こう語るのはインドネシア総合研究所の田村紗菜さんだ。インドネシアに限らずASEANの人たちと話すとブランドへの関心が殊のほか高い。その証拠にデザイン事務所をみても建築やインテリアあるいはウェブと並んでブランドデザインコンサルタントを売りにするところが多い。この疑問をぼくは田村さんにぶつけてみたら前述のコメントだった。

 ASEANの他の国々でも若い子達が動画を自ら製作してネットアイドルへの道を目指している。ビジネス側でも従来のマスメディアで韓流スターをプロモーションするより、自国のネットアイドルを盛り上げた方がコストはもちろん、ブランドとしての成功率も高いと考えるようになっている。

 ブランドを巡る風向きが大きく変わってきている。

 デザインを学ぶアジアの留学生がミラノにも多いが、ブランドデザインへの向学心は高い。またビジネススクールが企画するイタリアのブランドツアーはアジアからの参加者に人気だ。高級カーメーカーやファッション企業を実際に訪問し、戦略担当からプレゼンを受け、ビジネススクールの先生が解説を加える。

 ただ、当然のことながら、ブランドの重要性は新興国に限らない。

先進国においても「ダントツで勝ち抜く」という文脈で盛んに語られるようになった

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