【山田真哉の株ゾン診察室】
サブプライムローン問題で世界的に不穏な空気が漂っていた2008年、大幅に安くなった株価を見て株式投資を開始。いきなり“ナンピンデビュー”した、ひとしさんが今回の患者です。特に株主優待の大ゾン体験があるそうなので、さっそく聞いてみましょう。
山田 ひとしさんは優待狙いで大失敗をしたそうですね。
ひとし そうなんです、聞いてください……。パルコの株主優待取得のために、現物買いと信用売りの「クロス取引」で痛い思いをしました。
山田 株主優待の“タダ取り?ですね。
ひとし はい。昨年2月24日、仕事に行く前に買いと売りの注文を出しておいたんです。ところがその日、J・フロントリテイリングが、パルコの筆頭株主の森トラストが保有するパルコ株をすべて買い取ると発表があり、ストップ高して! 買いが殺到して、僕が出した買い注文は約定しなかったんですが、信用売りのみが782円で約定してしまって……。