英BP社の統計によると、2010年、中国はアメリカを超え、世界最大のエネルギー消費国となった。経済規模の拡大のほか、先進国に比べてエネルギー利用効率が悪い経済構造であることがその原因である。
世界的にみて依然エネルギー効率の悪い中国ではあるが、生産技術の向上もあって、徐々にではあるが効率改善が進んでおり、政府も2015年に10年比で16%改善との目標を掲げている。
大気汚染などで環境問題も深刻化する中、省エネの推進などによるエネルギー利用効率の向上は、中国にとって待ったなしの課題である。(編集協力=日本政策投資銀行)