「日本政府の前向きな態度をう回的に促した」(中央日報)ことになるらしい。だが、日韓関係がまったく進展しない最大の理由は、大統領就任から8カ月が経過しても行動らしい行動をみせていないことにある。日韓首脳会談は今をもって実現していない。
朴大統領は就任後、米、中、仏、英、露と国連安全保障理事会常任理事国を訪問。韓国は対北朝鮮での安全保障はもちろん、貿易や経済政策など諸問題を抱えているはずだが、これらをさておき日本批判に執着する外交は奇っ怪そのものだ。
ウォールストリート・ジャーナルによると、ソウルにあるシンクタンク、アサン政策研究所が行った「日韓首脳会談の開催に関する世論調査」(8月30~9月1日)で、支持は58%、反対は35%だったという。
ひょっとして、朴大統領は孤立していないか? 国民に見放された政権が長続きしないのは、日本で民主党が示した通り。仮に放置したところで、早晩韓国の反日政治は分解する気がするのだが。(平岡康彦)