日本の食用「イグサ粉末」 タイ初上陸 豊富な食物繊維、女性人気を期待 (1/3ページ)

2013.12.10 05:00

 畳を新調した時に漂うほのかな香り。畳表に使用される単子葉植物のイグサは、保湿効果を持ち、匂いを吸収、鎮静効果があることでも知られる。最近は新たに食用にも転用できることが分かってきた。粉末にして乾麺やパン、アメなどの菓子に練りこむと、モチモチ感が増すばかりか、豊富な食物繊維成分が体調の改善作用となって働き、ダイエット効果も。牛乳やフルーツジュースに加えても美味しい。そんな「イグサ粉末」がこのほど海を渡り、東南アジアのタイの市場に初お目見えした。美容や健康に関心の高いタイの女性を中心に人気が高まるのではと、生産者も期待を膨らましている。

 ◆「無農薬」にこだわり

 食用のイグサ粉末「いぐさ野菜の粉」は、熊本県八代市の稲田剛夫さん(71)が開発した。安らぎの香り成分「バニリン」と森林浴の香り成分「フィトンチッド」が含まれているイグサは、古くから日本の家屋で畳表として使用されてきた。二十数年前、「空気をきれいにしたり、浄化作用のあるイグサなら人体にもきっと良い効能があるはず」と突如、ひらめいたという稲田さん。独自に研究開発を重ね、食べるイグサ粉末「いぐさ野菜の粉」を誕生させた。

 完全無農薬にこだわり、イグサの育苗から植え付け、管理、収穫、加工、粉末化、商品販売に至るまで一切を内製化。外部発注は行っていない。雑草も手作業で刈り取る。「そうしないと消費者に自信を持って提供できない」と稲田さん。抗酸化物質を多量に含み、シワやシミなどの老化防止や肥満の予防、美容に効果があることも分かってきた。見た目は抹茶に似ており、食物繊維はレタスの60倍ほども含まれているという。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!