株高これからも続くの? 金融主導経済の死角…追加緩和は欠かせない! (4/4ページ)

2014.2.26 11:30

 日銀マネーがわれわれの消費や生産活動に回れば、銀行預金や現金の流通量が増える。これらに預金に準じる大口のCD(譲渡性預金)を加えたものが実体経済に流れるお金であり、金融用語では「マネーストックM2」と呼ばれる。通常、景気がよくなれば、おのずとM2は増えるのだが、日銀マネーが61兆円余り追加されたのに、M2はその57%、約35兆円しか増えていない。

 多くの金融機関は国内よりも海外向けに融資するのに熱心なのだ。企業の対外投資を含め、日本の対外金融資産は9月末で総額130兆円、海外の対日金融資産増加分を差し引いたネットで約24兆円増えた。株高のおかげで年金の運用益も大幅に増えた。名目GDP(国内総生産)は約10兆円、税収も堅く見積もっても1・4兆円増えている。

 以上、さまざまな指標を総括すれば、緩和マネーが生産や雇用に本格的に回れば、本格的な景気回復軌道に乗ったといえるが、まだ不十分だ。日銀の追加緩和は欠かせない。(ネットマネー)

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