消費増税で「一円玉」に出番 4年ぶり製造再開、釣り銭不足に備え (3/4ページ)

2014.3.3 07:02

 高島屋新宿店(東京都渋谷区)は、財布売り場でがま口タイプなど小銭が多く入る商品を集めたコーナーを設置する考えだ。松屋銀座本店(同中央区)も、紳士向け小銭入れの商品数を増やす。

 消費者が実際に商品を使用するのは4月以降だが、増税前の駆け込み購入も見込めるとあって、3月から店頭での販売点数を増やす考えだ。

 電子マネー利用促進

 「小銭を増やしたくない」消費者心理を追い風に、攻勢をかけるのは電子マネーの運営企業だ。

 JR東日本は4月以降、券売機で購入する東京近郊の切符運賃を10円単位で値上げする一方、電子マネーを使った「Suica(スイカ)」などのIC乗車券は、1円単位の値上げで利用促進を図る。

「来店客の利便性向上の一つとして、増税前に実施を決めた」

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