韓国のサムスン電子は、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォン(高機能携帯電話)の売れ行きが世界的に好調だ。米調査会社ローカリティクスが2月に発表した調査によると、世界で使用されるアンドロイド搭載スマホのうち、65%がサムスンの製品であることが明らかになった。現地英字紙コリア・ヘラルドなどが報じた。
米調査会社ガートナーによると、2010年時点で世界のアンドロイド搭載スマホのうち、サムスン製品の割合は32%だった。サムスンのシェアは4年間で倍増した計算だ。
アンドロイド搭載のサムスン製スマホのなかで特に人気が高いのは高級ブランド「ギャラクシーSシリーズ」で、同社出荷台数の30%に上る。内訳はギャラクシーS3が15%、同S4が10%など。さらに今年4月には最新機種のS5を販売予定だ。価格は1000ドル(約10万3400円)以上とされ、指紋認証や心拍数を計測できるモニターなど高付加価値機能で差別化を図る。S5の市場投入により、今後もスマホ出荷台数の世界シェアトップを維持する構えだ。
米市場調査会社ストラテジー・アナリティクスの調査では、世界で使用されるスマホのOSシェアは、約68%をアンドロイドが占めている。(シンガポール支局)