桐谷さんにはかつて、雑誌で「株主優待投資家」として取り上げられて気をよくし、「どうせなら日本一を目指そう」と優待株をあさっていた時期があった。そのころ買い集めた優待銘柄は実に400を超え、幸いこれが現在の優待生活を支える貴重な財産となったのだ。
優待マル得生活のおかげで積極的な生き方に変わった
「ありがたいことに、どこかの企業から毎日2~3件の優待品や金券が送られてきます。追い証の原資を確保するため、やむをえず一部の株を売り払ったことはありますが、基本的に損切りはしない主義なので、どんなに値を下げてもひたすら株を持ち続けます。おかげで今でも400以上の優待銘柄が残っていて、毎日何かが届くわけです」
もっとも、どんどん送られてくるのはいいが、肉や魚、果物といった生ものの優待品は早く食べないと傷んでしまう。届いていたことを忘れて、せっかくの食品を台なしにしてしまうこともあるようだ。「なるべく早く食べようとは思うんですが、山のように届く優待品の下のほうに置いてしまうと、ついつい忘れてしまうことも。もうちょっと整理すればいいんでしょうが、最近はテレビ出演や雑誌の取材で忙しくなっちゃって、身の回りのことをする時間もないのが悩みのタネですね」