【首脳会議】
G7では、法の支配の重要性を世界に向けて訴えた。航行の自由、航空の自由こそが自由貿易の発展、世界経済の発展のために最も重要な前提だ。いかなる主張も国際法に基づかなければならず、その実現のために力を用いてはならず、平和的に解決しなければならない。
【北朝鮮と拉致問題】
挑発行為を続ける北朝鮮に対しては核保有は断じて認められず、今のままで未来はないとのメッセージをG7のリーダーたちと明確に発することができた。日朝合意も紹介し、拉致問題の解決の必要性について各国から強い支持と理解を得た。オバマ米大統領にも直接、日本の考え方を説明した。拉致問題の解決に向け関係国とも連携をしながら全力で取り組む。
【対中関係】
安定した日中関係は地域の平和と安定のために必要だ。戦略的互恵関係の原点に戻り、首脳間の交流や議論をすべきだ。対話のドアは常に開かれている。
【ウクライナ情勢】
日本は新たなウクライナの安定のためできる限り支援する。ロシアには責任ある国家として建設的に関与してもらいたい。私はプーチン大統領との対話を続けていきたい。ウクライナでもアジアでも地域の秩序に挑戦するような拡張主義は容認できない。
【集団的自衛権】
与党協議を集中的、徹底的に進めていただきたい。年末までの日米防衛協力のためのガイドライン見直しに間に合うよう方針が固まっていることが理想的だ。なるべく多く方々に理解を得るのは安全保障政策を決定する上で大切だ。
【アベノミクス】
消費の落ち込みは一時的だ。経済の好循環に向けた動きは途切れていない。7月から年度後半にかけ速やかに成長軌道に戻していきたい。今や日本は世界経済復活のエンジンだ。経済セッションでは、今後もたじろぐことなく改革を進める決意を表明した。