一国平和主義の下、「戦わなければ正義だ」とばかりに、アジア諸国の危機を見逃すのなら、アジアのリーダーとして失格です。自国の安泰のみをひたすら念ずるような態度は、大国としてあまりにも無責任と言わざるを得ません。宗教政党が国防強化を訴えることに疑問を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、悪を押しとどめるための抑止力整備は、宗教的にも正義にかなうと私たちは考えます。
安倍政権はフィリピンに巡視船の供与を表明し、ベトナムにも供与を検討していますが、東南アジア諸国が日本に寄せる期待に応えるためにも、「積極的平和」に向けて日本は大きく一歩を進めるべきであり、集団的自衛権の行使容認を急がなくてはなりません。
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【プロフィル】釈量子
しゃく・りょうこ 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。大手家庭紙メーカー勤務を経て、94年、宗教法人幸福の科学に入局。常務理事などを歴任。幸福実現党に入党後、女性局長などを経て、2013年7月より現職。