さて、今週は、本コラムでは初となる「自動車」絡みのお話です。自動車も立派な“エンターテインメント”ですからね。とはいえ、粋なトレンド紹介やのんきな内容ではありません。
いま、欧米では、とある自動車絡みの新手のサービスが社会問題化するほどの騒ぎとなっているのです。
そのサービスとは、2010年に米で登場した「Uber(ウーバー)」です。いつでもどこでも、スマートフォン(高機能携帯電話)のアプリを使ってハイヤーを呼び出せ、指定した場所から乗り込めるという消費者にとっては非常に便利なサービスなのですが、このサービスをめぐり、欧米各国ではタクシーの運転手たちが「ウーバーは違法」「俺たちの仕事がなくなる」と猛反発。
欧州では先ごろ、タクシー運転手たちによる同時多発的な大規模な抗議ストが発生。一時、交通麻痺(まひ)が起きた都市まで出たのです…。
まずはウーバーについて簡単に。このサービスを展開するベンチャー企業「ウーバー」は2009年、米サンフランシスコで創業し、翌10年6月から地元でサービスを始めます。