同じ11日付の英紙インディペンデント(電子版)などによると、とりわけ欧州最大規模となったロンドンでは、伝統的な黒塗りのタクシー「ブラックキャブ」約1万2000台がトラファルガー広場やバッキンガム宮殿、国会議事堂の周辺の道路に大集結。午後2時から、クラクションを鳴らし、ウーバー社のやり方や地元の交通当局の無策ぶりを非難するサインを掲げながら、一斉にノロノロ運転を開始。このデモのせいでロンドンの道路交通網が麻痺する騒ぎになりました。
ロンドンでのデモに参加したタクシー運転手のエディ・トリシダさんは11日付米公共ラジオ(NPR)に「(英国で)タクシー運転手になりたいなら、ロンドンのすべての通りの道順を覚えるなどして厳しい試験に合格せねばならない。私は2年かかったが、3、4年かかる人もいるんだ。それだけ貴重な時間を費やして、やっとタクシー運転手になれる」と激怒。
ベルリンの抗議デモに参加した64歳のタクシー運転手、バーバラ・ノバックさんも同じNPRに「このアプリは、適切で道理にかなった質の高い輸送手段を提供していない」と強く非難しました。
タクシー運転手組合はインディペンデント紙に、ウーバーは(英国での営業活動に関する)違法性の有無を調べもせず、タクシー免許を持たない人が運転する車に人々を誘導していると強く非難しました。