今回の通知が施行されれば、SUVとミニバン、中でも2500cc以上のモデルは大きな影響を受けるとみられる。業界に詳しい王虎氏は「近年SUVやミニバンは座席の高さやボリュームのある車体が人気を集めている。とりわけSUVに関しては、どのメーカーも独自のものをそろえ、発売すればすぐ売れる」と話す。
あるディーラーも「SUVが売れるのは、消費者に認められたということ。だからSUVの成長率が市場全体の成長率を追い抜いた」と解説する。だがディーラー側は、今回の通知が出たことで、人気を維持するために知恵を絞らなければと考えている。
基準満たさず減産も
ある関係者は「多くのモデルが低燃費をうたっているが、今回の通知に従えば、新型車を出しても基準に満たず、減産になるケースもあり得る。そうなれば販売台数も落ち込む」と話す。別の関係者は「現状では、ほとんどのメーカーが独自のSUVを販売している。輸入車も合弁ブランドもそうだし、国産車は頻繁に新規モデルを投入している。メーカーもディーラーもSUVに大きな商機が広がっていると見ており、ここで販売拡大とブランド認知度アップを狙っている」と明かす。