ラマダン商戦 消費増大に異変 インドネシア、大統領選・W杯・新学期重なり (1/2ページ)

2014.7.8 05:00

たくさんの食料を買い込む主婦。「ふだん3食分の栄養を2食にまとめなきゃいけないから、料理の腕を振るうわ」と意気込む。食費は通常月の1・5~2倍になるという=南ジャカルタ(パサール・ミング伝統市場)

たくさんの食料を買い込む主婦。「ふだん3食分の栄養を2食にまとめなきゃいけないから、料理の腕を振るうわ」と意気込む。食費は通常月の1・5~2倍になるという=南ジャカルタ(パサール・ミング伝統市場)【拡大】

  • イスラム衣料品店の集まるモールは買い物客でにぎわうが、「とりあえず今は見るだけ」というしたたかな客も=中央ジャカルタ(タムリン・シティモール)

 世界で最もイスラム教徒の多いインドネシアで、6月下旬からラマダン(断食月)が始まった。7月下旬までの1カ月間、日の出から日没まで飲食はせず、心穏やかに過ごす。飢餓状態を体験することで貧しい人たちの気持ちを理解し、信仰心と連帯感を高めるために行われるとされている。

 断食月は、1年で最も個人消費量の増える月でもあり、経済も活発化する。1日の断食に入る前の未明に食べる朝食は普段よりも豪華になる。「断食に耐えるため十分な栄養と量を取らないといけない」と人々はその理由を話す。

 断食明けの夕食も、断食を達成したことへの「お祝い」として、自宅やレストランでごちそうに舌鼓を打つ。ラマダン中にかえって太る人も多いという。

 ◆食料値上がり

 消費量の増大に伴い物価も上昇する。新鮮なコメや野菜、肉それに唐がらしなどが並ぶ伝統市場でも6月から価格が上昇し始め、鶏肉で1キロ当たり14~20%値上がりしている。「サプライヤー(卸売業者)に追加を頼んでいるけど、すぐに売り切れてしまうんだ」と鶏肉店店主はうれしい悲鳴を上げる。

 6月の消費者物価指数は前月比で0.43%上昇、さらなる上昇も予想されるが、政府は「食料備蓄は十分にあり、インフレを抑えていきたい」と毎年ながらラマダン中の価格調整に苦慮している。

 一方、ジャカルタ都心部などの大型ショッピングモール内にあるスーパーマーケットではラマダンの1、2週間前からセールを行って消費者を呼び込む。1割引きのニンニクを手にとった主婦は「ラマダン中は出費がかさむから、安くなるのは助かるわ」とほほ笑む。消費者も伝統市場とスーパーマーケットを使い分け、財布のひもを締めるのに懸命だ。消費者サービスとしてジャカルタ特別州は、食料34品目について10カ所余りの伝統市場ごとに日々の価格を表示するインターネットサービスを今年から始めた。

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