インドで外資系アパレル小売り企業の商品輸出が加速しそうだ。同国衣料品輸出促進協会は、バングラデシュやカンボジアといった繊維・縫製品の輸出大国で労働争議が相次いでいることなどから、外資がインドでの生産や素材調達を増強し、商品輸出を拡大するとみている。現地紙ビジネス・ラインなどが報じた。
同協会は、綿花など縫製品素材を安定供給できるようインド政府が注力して競争力強化を図っていることに加え、同国の豊富で安価な労働力も外資系アパレル企業をひきつけているとの見方を示した。
同国では、すでに米衣料大手GAP(ギャップ)やZARAブランドを展開するスペイン衣料大手インディテックスなど世界のアパレル大手が生産を開始している。また、日本のカジュアル衣料品店「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングもインドでの生産に向けて動き始めた。将来的には同国への出店も視野に入れているという。