「10銭刻み」で市場活性化 東証22日から 短期売買でデメリットも (1/3ページ)

2014.7.16 06:23

 東京証券取引所は22日から、一部の大企業について株価の刻みを10銭単位にする。これまでは最小でも1円単位だったが、株価が低い銘柄では相対的な値動きが粗くなっていた。刻み幅を細かくすることで投資家の利便性を向上させ、中長期的な市場活性化につなげたい考えだ。市場は歓迎の一方、短期売買でのデメリットを指摘する声もある。

 刻み幅縮小は、東証が選んだ取引が活発な100銘柄「TOPIX100」が対象で、今年1月に第1弾を実施。22日からは株価が5000円以下の80銘柄程度を対象に行う。

 この中で、株価が1000円以下の銘柄は10銭刻みになる。15日終値でみて、みずほフィナンシャルグループ(201円)やANAホールディングス(246円)など23銘柄がある。

 刻み幅縮小の狙いについて、日本取引所グループの斉藤惇最高経営責任者(CEO)は「価格改善効果の恩恵が幅広い層の投資家に及ぶ」と強調する。例えば、株価が200円の銘柄について、現行の1円刻みでは199円や201円での売買に注文が集中し、株価が膠着(こうちゃく)しやすい。10銭刻みにすれば注文が分散し、199円90銭や200円10銭で売買したい投資家のニーズもくみ上げることができるというわけだ。

NYSEでは、株価が1ドル以上の銘柄は1セント刻み

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