不振抜け出せぬ印航空業界 過去7年の累積赤字106億ドル

2014.7.16 05:00

インド国内航空市場シェアトップのLCCインディゴの機体=西部ムンバイ(ブルームバーグ)

インド国内航空市場シェアトップのLCCインディゴの機体=西部ムンバイ(ブルームバーグ)【拡大】

 インドの航空業界が深刻な不振から抜け出せない。豪航空コンサルティング会社のアジア太平洋航空センター(CAPA)によると、インド航空各社の今年度(2014年4月~15年3月)の合計赤字額は13億~14億ドル(約1321億~1423億円)に達する見込みだ。前年度の合計赤字額17億ドルを下回るものの、過去7年の累積赤字は106億ドルに上る。現地紙エコノミック・タイムズなどが報じた。

 CAPAは、赤字額が膨らむ要因として、ジェット燃料費の高騰など運航コストの上昇に加え、航空各社の価格競争による運賃引き下げなどで採算性が悪化していると指摘。さらに、インドの航空需要が伸び悩むなか、格安航空会社(LCC)をはじめ新規参入が相次ぎ、競争が激化しているとの見方を示した。

 同国航空市場でシェア2位のジェット・エアウェイズは、13年度の赤字額が前年度の約7倍となる366億7000万ルピー(約620億円)に膨らみ、7年連続で赤字となった。また、シェア3位の国営インド航空の年間赤字額は、何も手を打たなければ、16年まで毎年10億ドルになるとCAPAはみている。

 一方、同国の航空会社で、唯一、黒字経営を続けているのがシェアトップでLCCのインディゴだ。熾烈(しれつ)な価格競争によって採算性が低下しているものの、今後、新規株式公開(IPO)による資金調達で経営強化を図る。

 CAPAによると、インディゴ以外の航空各社は経営安定化のために1社当たり16億ドルの資金導入が必要としているが、投資見通しは明るくない。

 インドも東南アジア諸国と同様に、LCCの低価格攻勢がフルサービスの航空会社の経営を脅かしているようだ。(ニューデリー支局)

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