集合住宅の最上階 9割以上が水漏れ

2014.7.18 05:00

 中国建築防水協会がこのほど発表した「全国建築物漏水現状調査報告(2013年)」で、多くの集合住宅で水漏れが確認されており、なかでも最上階での漏水率は91.81%に上ることが明らかになった。住民の防水対策に関する意識が極めて低いことも浮き彫りになった。

 調査対象となった3052棟のうち2802棟が最上階で水漏れが確認され、そのうち81.65%は共用部での水漏れだった。共用部で確認されていない560棟のうち310棟は、最上階の角部屋で確認されている。水漏れの症状が表れているもので最も多いのは、壁紙や内装が湿気で浮き上がったり剥がれたりすることで、全体の62.08%に上る。

 また、地下室での水漏れも多く、全体の44.64%に当たる2202カ所で確認。なかでも南京(江蘇省)、済南(山東省)、鄭州(河南省)、福州(福建省)、南昌(江西省)、深セン(広東省)、南寧(広西チワン族自治区)の7都市では、地下室の漏水率が70%を超えた。

 専門家は「こうした水漏れは見た目が悪くなるうえ、居住性や安全性にも影響を及ぼし、建築物の寿命にも関わってくる」と指摘する。

 また、住民の半数近くは住宅の建設で防水工事が必要であることを知らず、漏水テストの実施など科学的な防水対策を行った住民は3割にも満たない。防水対策を行っていない住民のうち6割超は、漏水問題を重視していないという現実もある。(中国質量報=中国新聞社)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。