米国に配慮したつもりだったかもしれないが、溝は埋まっていない。
7月7日、米国家安全保障会議(NSC)のサイラー朝鮮半島担当補佐官は「世界銀行やADBと共に活動するすべての国がAIIBに対して、共通の疑問点を持っている」と指摘し、AIIBについて、韓国が参加に慎重になるべきだとの立場を表明。改めて、韓国にクギを刺した。米政府高官が韓国のAIIB参加問題で公式に慎重論を提起したのは初めてという。
中韓接近は経済の安全保障体制でも明白
中央日報によると、首脳会談の中国の評価は「全体的に非常に満足な結果を得た」と高かった。とりわけ、ウォンと人民元の直接取引市場の開設を高く評価。ソウルは香港、シンガポール、ロンドン、フランクフルトなどとともに人民元の域外ハブ都市になったと伝えた。人民元の国際通貨として地位を高める戦略の一環で、韓国の米ドルの影響力が相対的に低くなる可能性がある。