【飛び立つミャンマー】森晶子BAJミャンマー国代表リポート (1/3ページ)

2014.7.25 05:00

 ■ラカイン州、住民参加で人材育成

 特定非営利活動法人のブリッジ・エーシア・ジャパン(BAJ)は、1995年からバングラデシュとの国境に近いミャンマー北西部のラカイン州マウンドーで、社会貢献に尽力している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のパートナーとしてBAJ技術センターを開設し、この地域で活動する国連機関や国際非政府組織の車両・機械類の整備、イスラム系難民の帰還と再定住促進のためのインフラ整備を行ってきた。

 ◆「共生の道」理念に

 135の民族が共生するミャンマーは仏教をはじめ、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、精霊信仰などが混在し、複雑な民族問題を抱えた国だ。特にラカイン州では、仏教徒とイスラム教徒の長期にわたる抗争が続き、民主化以降は対立傾向が顕著となり、何度か暴動が発生する事態となっている。

 ラカイン州は年間5000ミリ以上の降雨量やサイクロンの通過地域で、開発から取り残され、水や電気はもちろん、教育、医療など基本的な社会サービスの利活用も非常に限定的である。

 BAJの特徴は、OJT(職場内教育)による実地訓練と住民参加のプログラムを中心に据えていることだ。橋梁(きょうりょう)建設、学校建設、井戸建設、自動車整備訓練など、全て住民参加による実地訓練で進め、優秀な訓練生は次の現場で働く仕組みだ。

 例えば橋梁建設では、地元住民から労働者として参加を募り、座学で建設基礎技術を教えながら実際に自分たちで建設してもらう。異なる民族が一緒に学び、一緒に働き、一緒に汗を流すことは、民族融和のきっかけにもなる。住民は技術を学びながら仕事の対価として報酬も得られ、さらに地域住民からも感謝されれば、自然と愛着が生まれ大切に使うようになる。

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