大手外資企業、日本の少子高齢社会は「宝の山」 市場研究、商機狙う (2/5ページ)

2014.8.23 07:10

 ネスレはヘルスサイエンス部門で栄養補助食品のほか、アルツハイマーなど高齢化に伴う慢性疾患の診断や研究を手がけている。高齢社会のニーズを探りたいネスレと、「生涯現役」の高齢者を増やしたい神戸市の狙いが一致。両者は昨秋、元気な長寿社会の実現に向けた連携協定を締結した。

 日本の健康・福祉分野におけるサービス水準は高い。ネスレが海外の医療関係者を招き、日本の病院で提供される食事を視察した際、嚥下(えんげ)困難な患者にも食べやすいよう配慮されたメニューを見た参加者から、「これほどまでにサービスの質が高いとは」と驚きの声が上がったという。

 ネスレヘルスサイエンスカンパニーの中島昭広カンパニープレジデントは「日本は高齢化の課題先進国。寝たきりや認知症など、世界共通の高齢社会の問題解決をいち早く探ることができる」と指摘する。

ヘルスケア部門の売上高で、日本は米国に次ぐ2番目の市場

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