テニス全米オープンの男子シングルスで、錦織圭選手が日本人初の決勝進出を決めたことを受け、8日の東京株式市場ではテニスや錦織選手の関連銘柄に買い注文が膨らんだ。
スポーツ用品大手のヨネックスには買い注文が殺到。買い気配のまま取引が成立せず、終値段階で150円高の1080円と、ストップ高で取引を終えた。前週末比16・1%の上昇で年初来高値を更新した。
テレビ中継を独占放送するBS放送のWOWOWは、錦織選手見たさに新規加入希望者が急増していることが好感され、一時前週末比490円高の4880円まで値を上げ、11・2%の上昇。こちらも年初来高値を更新した。終値も310円高の4700円で7%の大幅上昇となった。
錦織選手が所属する日清食品ホールディングスも値上がり。一方、スポンサー契約を結ぶ「ユニクロ」運営会社のファーストリテイリングも一時上昇したが、こちらは値下がりして取引を終えた。
市場では、「期待感は一定程度継続し、優勝すればより高まる」(SMBC日興証券の西広市・株式調査部長)との見方をしている。