韓国政府はこれまで輸入量を制限してきたコメの市場開放に向けて検討してきた関税率を513%とし来年1月から実施する方向だ。500%以上の高関税を課すことで、国産米の競争力を確保できるとしているが、農民団体からは反発の声があがっている。現地英字紙コリア・タイムズなどが報じた。
専門家によると、国産米の価格は中国や米国からの輸入米より2~3倍と高いため、300%以上の関税を課せば、国内のコメ農家への影響を最小限に抑えられるという。
しかし、同国の農民団体の連合体、韓国全国農民会総連盟は、関税率にかかわらず輸入米の流通が国内コメ農家を圧迫するとして、あくまでコメの市場開放に反対する姿勢だ。また、将来的に関税率の低減や関税撤廃に踏み切ることへの懸念も広がっている。