電気事業連合会が17日発表した2014年度上期(4~9月)の電力需要実績(速報)によると、電力10社合計の販売電力量は前年同期比3.5%減の4036億2400万キロワット時となり、2年連続で前年実績を下回り、10社そろってマイナスとなった。前年に比べ6~9月に気温がおおむね低く推移し、冷房需要が減少した。
家庭の需要を示す「電灯」の販売電力量は5.6%減の1234億6000万キロワット時、産業用の大口電力販売量は0.7%減の1343億4000万キロワット時だった。いずれも4年連続のマイナスで、生産活動の弱含みが続いていることが浮き彫りとなった。
あわせて発表した9月の実績(速報)も、冷房需要が減少したため、電力10社合計の販売電力量は8.1%減の682億8500万キロワット時だった。
5カ月連続のマイナスで、下げ幅は東京電力の18.4%が最大。電灯は14.1%減で、同月の下げ幅としては過去最大となった。