エピソードは山ほどある 我々は自慢と偏見の狭間に生きている (1/3ページ)

2014.10.19 06:00

 先週、フィレンツェで企業の経営者とデザイナーの2人と昼食を食べていたら、2人とも同時に気になる言葉を口にした。

 「フィレンツェはミラノと違い、時代に乗り遅れたからなあ。グローバルレベルでギャップがでた」

 イタリアは都市国家の集まりであり、それぞれの地域のアイデンティティがしっかりあり、プライドも高い…というのが定説であり続けてきた。いわば「お国自慢」の文化が強いのが特徴である。

 その最右翼たるフィレンツェ人はミラノのような商業都市のことなど小馬鹿にさえしていたと思うのだが、今や「ミラノに敵わない」とポロリと本音を出す。それほどに、グローバル化のビジネス的圧力は強いとも言えるが、保守的な都市では「今ごろになって」乖離を痛感し始めているとの理由もあるかもしれない。

 一方、ミラノはミラノでロンドンなどと比べて遅れていると焦っている。「我々はヨーロッパの田舎だ。もう、これではやっていけない」と口々に嘆く。

 それではイタリア人がみな頭を垂れて反省しているのか? 

 言うまでもないが、そんなことはない。「北の国にシチリアの海はない」とやはり自慢している。

 都市の偏見に関するエピソードは山ほどある。

 ミラノの自宅に戻ってきたら、中学生の息子の修学旅行の行き先が話題になっていた。来年の2月に1週間ほどマドリッドかベルリンに行く、という。そのためにメーリングリストで親の意見を聞いている。

マドリッド滞在はスペイン語を勉強している生徒には良いが…

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