株高の流れ一段と 市場好感、2日連続の年初来高値更新 (1/2ページ)

2014.11.12 21:40

 安倍晋三首相が消費税再増税の延期を決めたことで、円安株高の流れが一層強まりそうだ。市場では、年内に日経平均株価が1万8000円に到達する可能性を示唆する声も出ている。再び勢いを取り戻したかにみえる「アベノミクス」。だが、再増税見送りに伴う“リスク”も見え隠れする。

 「今年度末に1万8000円を超えるとみていた日経平均だが、年内に早まる可能性もある」

 大和証券の高橋卓也・日本株シニアストラテジストはこう分析する。もともと、日銀の追加緩和によって減速感が出ていた景気を下支えするという安心感が広がっていた。そこに、再増税の1年半先送りで来年度下期の企業業績が落ち込む不安が解消されるとの期待がふくらみ、株価上昇ムードに拍車がかかっている。追加緩和を表明する前日の10月30日から今月12日までの9営業日で、株価は1500円超も上昇した。

 過去2年間、日銀による2度の金融緩和が主導する形で株価は約2倍に膨れた。為替も1ドル=115円台と、2年前より35円程度の円安となり、輸出企業を中心に業績は好転。「アベノミクス」は一定の成果を収めているかにみえる。

 ただ、足元では、4月の消費税増税の影響に加え、円安に伴う輸入原材料価格の上昇で国民生活の負担増を懸念する声が増えてきた。地方の中小企業を中心に「マイナスの負荷が大きくなっている」と全国地方銀行協会の寺門一義会長(常陽銀行頭取)は危機感をあらわにする。

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