ＮＹ株１万８０００ドル突破、米ＧＤＰを好感

【ワシントン＝小雲規生】２３日のニューヨーク株式市場のダウ工業株３０種平均は７～９月の米国内総生産（ＧＤＰ）確定値の高い伸びを好感して続伸し、取引開始直後に節目となる１万８０００ドルの大台を初めて突破した。

　ダウ平均は午前１０時半現在、前日比７８・５１ドル高の１万８０３７・９５ドル。米経済の好調な回復が一段と鮮明になったとの見方から、幅広い銘柄が買われた。市場では「ＧＤＰの好調さに加え、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が当面は利上げに動かないとの判断が広がり、買いを後押しした」とみられている。

　ダウ平均が取引時間中の史上最高値を更新するのは約２週間ぶり。１２月初めに１万８０００ドル直前まで値を上げたが、その後は原油安など世界経済への懸念から、１万７０００ドル割れ寸前まで値下がりしていた。