「なぜ?」スイス中銀の転換で円高に

2015.1.16 21:27

 スイス国立銀行(中央銀行)がスイス・フランの対ユーロ相場に設けていた1ユーロ=1・20スイスフランの上限撤廃を発表したことで、世界の金融資本市場が混乱に陥った。東京市場でも16日、円高、株安、債券高が急速に進んだ。背景をQ&Aでまとめた。

 Q スイス・フランの上限とは

 A フラン高を抑えるため、スイス中銀が2011年9月に導入した通貨政策だ。当時は欧州債務危機の最中で、永世中立国であるスイスのフランは欧州内の投資資金の逃避先となっていた。スイスは高級時計の輸出大国であると同時に観光立国でもある。これらの産業への影響を回避するため、スイス中銀はフランを売りユーロを買う為替介入を続けてきた。

 Q 上限を撤廃した理由は

 A ユーロ圏ではデフレ懸念が強まっており、欧州中央銀行(ECB)は月内にも国債を買い入れる量的金融緩和に踏み切るといわれている。そうなればユーロ相場の下落が予想され、スイス中銀が保有するユーロの含み損が膨らむ懸念がある。このため、スイス中銀が為替介入を断念したと市場はみている。

 Q 日本国債や円が買われたのは

 A フランは主要通貨に対して軒並み高騰し、世界的に投資家のリスク回避姿勢が強まった。このため、安全資産とされる円や日本国債に買いが集まったわけだ。

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