【論風】東京大学政策ビジョン研究センター教授・渡部俊也 (1/3ページ)

2015.1.29 05:00

 ■知財戦略実行のためのタスクフォース 多様性のジレンマ解決が鍵

 企業が新しい考え方で経営戦略を企画し実行しようとするときは、今までとは異なる多様な知識やスキルが必要になるので、外部から招いたマネジャーや、異なる専門部署のスタッフをチームに入れたプロジェクト(タスクフォース)にその企画と実行を委ねる試みが行われるようになった。

 しかし、多様性のあるメンバーを集めれば、そのチームのパフォーマンスも向上するかというと、期待はずれの結果に終わってしまうことも多い。それどころか、異なる部門から優秀なメンバーを集めたはずのタスクフォースで目的を果たす前にチームが瓦解してしまうといったケースもある。期待されてスタートしたタスクフォースがなぜ失敗に終わってしまうのだろうか。

 ◆オープン&クローズ戦略

 異なる専門分野のチームに入ってまずメンバーが気付くことは、お互いの意図がうまく通じないということであろう。同じ部署や専門であれば専門用語が通じるし、共通の概念や考え方があるため話は分かりやすい(だから逆に決まりきった結論しか出ないのだが)。しかし多様なメンバーが集まると、まずお互いが理解するための共通の基盤づくりに労力と時間が必要になる。これを乗り越えたとしても、さまざまな視点から評価できる結論を導き出すのが難しい。そしてそれぞれの出身組織の利害にかかわるような結論を導くことはさらに難しくなる。

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