【論風】東京大学政策ビジョン研究センター教授・渡部俊也 (2/3ページ)

2015.1.29 05:00

 最近「オープン&クローズ戦略」と称する知財戦略が注目されているが、これは自社の経営資源の一部をオープン、つまりは他社やコミュニティーに無償または安価で提供して市場を拡大し、この市場と連動する市場の製品やサービスの差別化につながる他の経営資源は自社のみ(クローズ)が利用して、高い収益を確保するという戦略である。この戦略の実践においても研究開発、事業、企画、知財などの複数部門の経営資源が必要なので、これらの部門のメンバーからなるタスクフォースが有効であると考えられている。ところが前述したような問題が生じるため、漫然とタスクフォースを実施しても失敗に終わる可能性が高い。

 ◆重要な科学的アプローチ

 タスクフォースを成功に導くポイントとしては、タスクフォースの重要性を理解する経営トップの関与や、必要に応じて組織改変が可能な計画であることなどに加え、メンバーにタスクフォースマネジメントの知識やスキルをあらかじめ身につけさせた上で、タスクフォースに臨ませることが重要である。実は多様性の豊富なタスクフォースのパフォーマンスは前述したような問題のため平均的には低くなってしまうが、パフォーマンスのばらつきは逆に拡大し、最もよい条件では、多様性の豊富なタスクフォースが均一性の高いチームより数倍も優れた成果を出すこともある。要はタスクフォースの実行に際しては科学的なアプローチで取り組むことが成功のポイントになる。

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