【論風】インテージホールディングス相談役・田下憲雄 「日本製」の人気の秘密 (3/3ページ)

2015.2.5 05:00

 訪日旅行客の日本製品に対する執着と中国国内の状況との落差はどこから来るのだろうか。実は、同じ日本製品でもメード・イン・ジャパン(中国語では日本原装という)とメード・イン・チャイナでは「知覚品質(消費者が製品に対して感じる品質感)」が異なるという。日本製品といえども、メード・イン・チャイナは中国の環境で生産されたものであり、原材料だけでなく、生産工程で使用されるすべてのものが日本のそれとは異なる。どうして日本のメーカーは日本で製造し、日本で売っているものを中国国内で売らないのか。中国に対する差別であると、ここで反日感情が飛び出すから厄介だ。

 メード・イン・チャイナのユニクロが中国で成功した理由の一つは、中国においても日本国内とほぼ同じ価格設定をしたことだ。それが製品の価格性能比の高評価に結び付いた。旅行客の「爆買い」が続いている間にメード・イン・チャイナの日本品質の知覚をどのように変えることができるか、日本経済復活のための戦略課題である。

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【プロフィル】田下憲雄

 たおり・のりお 一橋大社会学部卒、1972年社会調査研究所(現インテージホールディングス)入社。2000年社長。代表取締役会長を経て、14年6月から現職。JMRA(日本マーケティング・リサーチ協会)顧問。日本マーケティング学会評議員。67歳。岐阜県出身。

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