今年のデザインウィーク なぜ食が関心の対象になるのか (2/3ページ)

2015.4.19 06:00

 次にアートの世界に足を踏み入れてみよう。

 トリエンナーレにおける「アートと食」をテーマとした展覧会を見学すると、飽食のグロテスクさも表現されている。そもそも「食べる」という行為は決して美しいものではない。人口増や環境変化だけでなく、我々の内にひそむ扱いにくい欲望そのもののために食糧危機に瀕している。その愚かさに気づくにさほどの時間は要らない。

 確かに先週のシンポジウムで、国際連合食糧農業機関が出している2050年に予測される各種の数字を矢継ぎ早に見せられた時、「これから25年後に人類は大変なことになる」と頭では分かった。

 それでも将来、今のように牛肉や豚肉を食べ続けられないかもしれないとの不安は、どこか他人事のように感じられた。

 しかしアートで表現されたものをみたとき、自分の内臓から問い正されているような不快な気持ちになったのだ。数字ではここまで嫌な気分にならなかった。

 明らかにアートは問題の重大さをアピールするのに適切である。それではどうすればよいのか?という質問への回答はない。もちろん、テーマによってポジティブなアイデアを抱かせる刺激を与えてくれることはある。いずれにせよ、問題のありかを示すに大きなインパクトがある。

問題の解決の提示はデザインの世界だ

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