今年のデザインウィーク なぜ食が関心の対象になるのか (3/3ページ)

2015.4.19 06:00

 問題の解決の提示はデザインの世界だ。デザインは意匠のレベルに限った「小さなデザイン」だけでなく、社会的な問題への解決を目指す「大きなデザイン」の両方がある。

 面倒でも、あえてこういう分け方をしなくてはいけないのは、従来のデザイン業界の外の人たちも巻き込まないと話にならないとのジレンマがあるためだ。デザインの説明責任を果たすためにも、一般の人に理解できる言葉で話さないといけない。

 そして食糧危機に対してもデザインが貢献すべきことは多い。

 ここでぼくが思うのは、大きなテーマに取り組むにあたり、アートの言葉とデザインの言葉の両方も使わないといけない。しかし、往々にしてデザインの世界の住人はアートも取り込もうとする。あるいはアートに接近を試みるのだ。

 他方、アートの世界の住人はあまりデザインに興味がないし、そもそもデザインに接近しようなどと、まともなアーティストは考えていない。つまりアートとデザインの融合はデザイン側住人の片想いである。

 基本的なことを言えば、アートもデザインも人間のすることである。それらを区別する必要がないといえばない。が、それは1人の人間の許容度と才能による。できる人は両方やればいいが、それをできる人が少ない現実は知っておくべきだ。

 ローカリゼーションマップとは? 異文化市場を短期間で理解するためのアプローチ。ビジネス企画を前進させるための異文化の分かり方だが、異文化の対象は海外市場に限らず国内市場も含まれる。

 安西洋之(あんざい ひろゆき) 上智大学文学部仏文科卒業。日本の自動車メーカーに勤務後、独立。ミラノ在住。ビジネスプランナーとしてデザインから文化論まで全方位で活動。現在、ローカリゼーションマップのビジネス化を図っている。著書に『世界の伸びる中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』 共著に『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力』。ローカリゼーションマップのサイト(β版)フェイスブックのページ ブログ「さまざまなデザイン」 Twitterは@anzaih

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