米ドル覇権を脅かす人民元国際化 中国がカナダへ食い込む理由 (3/5ページ)

2015.4.26 07:07

 金融以外でも中国はカナダに急接近している。2013年2月には、国有企業の中国海洋石油(CNOOC)がカナダ石油大手ネクセンを買収したが、物議も醸した。中国が北米の資源開発に本格的に乗り出すことで、カナダと米国のエネルギー安全保障の基盤が揺らぐのではないかとの懸念と不安が、両国の議会や産業界に噴出したためだ。

 中国がカナダへ食い込む真の狙いは、カナダと目と鼻の先にある米国と米主導の金融・経済秩序を揺さぶることにあるのは間違いないだろう。人民元の決済拠点をとっても、ブルームバーグは「人民元を世界の準備通貨に押し上げることに野心を燃やす中国にとって、ドル支配に挑む橋頭堡を米国の勢力圏内に築いた格好だ」と指摘する。

 ICBCのカナダ部門を率いるチュー最高経営責任者(CEO)はブルームバーグの取材に対し、「カナダの顧客を皮切りに、米国やメキシコ、さらには南米諸国にもサービスを広げられる」とし、北米と南米の一帯でビジネスを拡大する戦略を表明。「ドル(の決済)から人民元へ置き換わる。つまり言いたいのは、ドルと人民元がぶつかり合うということだ。米国はこの問題に十分対処しがたい」と不敵に言い放った。

中国が狙いを定める先はカナダだけではない

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