【ネパール大地震】「72時間」迫る中、懸命の捜索続く 死者数4000人超

2015.4.28 11:27

27日、地震で倒壊した家屋を掘り返す人たち=ネパール・バクタプル(ゲッティ=共同)

27日、地震で倒壊した家屋を掘り返す人たち=ネパール・バクタプル(ゲッティ=共同)【拡大】

  • 27日、ネパール・バクタプルで倒壊した家屋からがれきを運び出すネパール軍兵士(ゲッティ=共同)

 【カトマンズ=岩田智雄】ネパール中部の大地震は28日、発生から4日目を迎えた。生き埋めになるなどして水や食料を摂取できない場合、発生後72時間(日本時間28日午後3時11分ごろ)を過ぎると生存率が急激に下がるといわれる。倒壊した建物のがれきの中には、多数の住民らが取り残されているとみられ、懸命の捜索が続いた。

 AP通信などによると、同国内の死者数は4010人、負傷者数は7598人に達した。近隣国ではインドで72人、中国で25人、バングラデシュで4人がそれぞれ死亡した。ネパール災害当局者は、死者が8千人に達するおそれがあるとしている。

 山間部では、地滑りなどで壊滅的な被害を受けた。AP通信によると、震源に近い農村部のゴルカ地区の地元当局者は「住宅の70%が損壊した村々があるとの報告がある」と話した。

 ロイター通信は、現地の国連当局者の話として、約800万人が災害の影響を受けたと報道した。

 海外の援助隊らによる被災者支援や行方不明者の捜索も続いた。AP通信によると、ネパールと国境を接するインドは航空機で水や食料、医薬品などを被災地に運び、500人以上の救助隊を派遣。中国は、すでに現地入りしている国際緊急援助隊62人のほかに、新たに援助物資や兵士170人を派遣する予定という。

 また、カトマンズ空港の混乱で、27日に現地入りできなかった日本の国際緊急援助隊の救助チームも28日、待機先のバンコクから再び現地に向かった。

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