二条城前の超一等地、マンションよりホテルを…京都市長が「阪急」に異例の“嘆願” (3/5ページ)

2015.5.6 17:09

昨年12月26日で営業を終えた京都国際ホテル。跡地の活用をめぐって古都が揺れている=京都市中京区

昨年12月26日で営業を終えた京都国際ホテル。跡地の活用をめぐって古都が揺れている=京都市中京区【拡大】

  • 営業最終日に正面玄関で最後の宿泊客を見送る従業員=昨年12月26日、京都市中京区の京都国際ホテル

 さらには、カナダのフォーシーズンズ・ホテルズ・アンド・リゾーツや、西日本鉄道(福岡市)の「ソラリア西鉄ホテル京都」(同市中京区)が、いずれも来年開業を予定している。

 ただ、観光政策に関わる市幹部は、それでも「目標達成にはホテルの数がまだ足りない」と打ち明けるのだ。

 この市幹部は、二条城前の跡地について「市内であれだけ好条件のそろった土地が市場に出るのは非常に珍しい。ぜひホテルをお願いしたい」と語る。

 親しまれていたホテル

 京都国際ホテルは昨年12月に営業を終え、53年の歴史に幕を下ろした。昭和36年の開業で、二条城の東側という立地の良さが人気で多くの観光客に愛されてきた。

 藤田観光(東京都文京区)の100%子会社が運営し、ここ数年は黒字経営だった。ただ、建物の老朽化が激しく、耐震工事などの投資に見合う資金回収のめどが立たないことなどを理由に営業終了を決めたのだという。

 昨年12月26日の営業最終日。従業員約40人がホテルの正面玄関に整列し、チェックアウトを終えた宿泊客ら一人ひとりに「ありがとうございました」と声をかけていた。涙ながらに従業員と握手したり、写真を撮影したりする常連客の姿もみられた。

 常連客らは「温かいもてなしが印象的なホテルだっただけに残念」と名残惜しそうだったが、親しまれていたホテルの跡地だからこそ、関係者たちも「ホテルが根付きやすい」と期待を寄せる。

「マンションになるのではないか」との憶測が広がる

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