比、14年の鉱物生産額が過去最高 ニッケル好調で38%増

2015.5.15 05:00

南部ミンダナオ島の金鉱山。フィリピン政府は小規模鉱山の管理を強化し、生産増強を図る(ブルームバーグ)

南部ミンダナオ島の金鉱山。フィリピン政府は小規模鉱山の管理を強化し、生産増強を図る(ブルームバーグ)【拡大】

 フィリピンは2014年の金属鉱物生産額が過去最高を更新した。同国天然資源省の鉱山地球科学局(MGB)によると、14年は前年比38%増の1375億3000万ペソ(約3672億円)に達した。全体の6割に相当するニッケルが中国などからの需要増に加え、鉱山開発による生産好調で全体を牽引(けんいん)した。現地紙インクワイアラーなどが報じた。

 生産額の内訳は、ニッケルが全体の58%で798億4000万ペソだった。次いで、金が24%で329億7000万ペソ、銅が17%で227億6000万ペソなどとなっている。

 ニッケル需要増の背景には、14年にインドネシアが自国産業育成のため、ニッケルなど未加工鉱石の輸出を禁止したことも影響しているもようだ。同年のフィリピンから中国へのニッケル輸出は過去最高を更新した。

 MGBの幹部は、15年のニッケルの生産見通しについて、南部ティナガット島やミンダナオ島のニッケル鉱山の生産開始に伴い、さらに生産増強を図ることができるとしている。一方で、最大輸出国である中国の成長減速などを受け、ニッケルの需要減への懸念も示した。

 また、金の生産もさらに増加する見通しだ。フィリピンは金の生産量の約7割が小規模鉱山で採掘されており、非合法的な採掘や取引も多い。同国政府は、地域住民が共同で採掘する小規模鉱山などに対する新たなガイドラインを設定し、生産管理を強化するとしている。

 同国は世界有数の鉱物資源国で、埋蔵量は1兆4000億ドル(約166兆8940億円)規模とされるが、国内総生産(GDP)における鉱業の割合は1%に満たない。今後、鉱山開発など鉱業政策の積極的な展開が求められている。(シンガポール支局)

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