比、物流停滞で投資保留683億円 マニラ港効率化急ぐ

2015.5.27 05:00

コンテナが滞留するフィリピン・マニラ港=昨年8月(AP)

コンテナが滞留するフィリピン・マニラ港=昨年8月(AP)【拡大】

 フィリピンは昨年、マニラ港の混雑による物流停滞が投資減速を招いた。同国経済区庁(PEZA)は、総額250億ペソ(約683億円)相当の投資事業が物流停滞により棚上げされたとの見方を示した。いまだに経済区での事業拡大に慎重な姿勢を示す企業もある一方で、同国政府は混雑緩和に向けた措置を講じているとし、投資加速に期待を示している。現地紙インクワイアラーなどが報じた。

 同国では昨年、マニラ市当局が交通渋滞解消に向け、日中のトラック乗り入れを制限したことなどにより、年後半にはマニラ港の物流停滞が悪化。事態を憂慮した企業が同国での事業拡大を保留したことなどに伴い、経済区への投資認可額は昨年、前年比1.2%増の2794億8000万ペソにとどまった。

 PEZAの広報担当者は、企業の多くがすでにマニラ港の状況が正常化していると認識しているものの、物流停滞の再発を懸念して様子見の状態だと指摘する。今後、保留となっている総額250億ペソの投資事業のうち半数については、マニラ港の貨物取り扱い能力の増強次第で再開されるだろうとの見方だ。

 PEZAのリリア・デ・リマ長官は、今年の経済区への投資認可額が前年比8%増、経済区からの輸出額と雇用創出は10%増と予測する。

 また、グレゴリー・ドミンゴ産業貿易相は、官民挙げてマニラ港の港湾作業の効率化などを図り貨物の処理能力を高めているとし、今後のマニラ港の円滑な運営に自信を示した。(シンガポール支局)

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