厚生労働省が29日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント上昇して1.17倍と改善した。上昇は2カ月ぶり。1992年3月の1.19倍以来、約23年ぶりの高い水準となった。
新規求人倍率(同)が前月を0.05ポイント上回る1.77倍となった。
求人が増えて求職者が減る動きが一段と進んだ。4月の有効求人(同)は前月比で0.8%増となったのに対し、有効求職者(同)は0.7%減だった。正社員有効求人倍率(季節調整値)は0.72倍となり、前月を0.01ポイント上回った。
新規求人(原数値)は前年同月比で0.1%増となっている。産業別にみると、学習支援業(9.2%増)、医療・福祉(7.7%増)、生活関連サービス業,娯楽業(6.5%増)などが高い伸びとなった。
都道府県別の有効求人倍率(同)をみると、最高が東京都の1.67倍、最低は埼玉県の0.78倍となっている。
一方、総務省が29日発表した4月の完全失業率(同)は、前月比0.1ポイント低下して3.3%と改善した。改善は3カ月連続。