観光、国境貿易で持ち直し タイ経済、7~9月期の拡大予測

2015.6.9 05:00

国境を越えてカンボジアから運ばれた荷物を下ろす作業員。タイは国境貿易の拡大などが景気回復を後押しする=東部アランヤプラテート(ブルームバーグ)

国境を越えてカンボジアから運ばれた荷物を下ろす作業員。タイは国境貿易の拡大などが景気回復を後押しする=東部アランヤプラテート(ブルームバーグ)【拡大】

 タイは経済低迷が長引いているが、今年第3四半期(7~9月期)には回復の兆しが鮮明になるとタイ商工会議所(TCC)が予測している。すでに回復が顕著な観光業と国境貿易の拡大が景気を押し上げるとの見方だ。現地紙バンコク・ポストなどが報じた。

 タイは昨年の政治混乱などにより、今年第1四半期の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比3%にとどまるなか、観光業はいち早く持ち直しの様相を呈している。

 同期の同国主要6空港の旅客数は前年同期比22.9%増と急伸した。TCCは、同国が今年の目標に掲げている外国人旅行者数2800万人も達成可能との見解を示した。

 さらに、同国経済を後押しするのが、タイと国境を接するミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシアとの国境貿易額の増加だ。今年末に予定される東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済共同体(AEC)発足に向け、域内では今後、ヒトとモノの動きが一段と活発化すると予想される。タイ政府が国境地域での経済特別区の設置や通関手続きの迅速化などに注力しているため、国境貿易額は昨年の9000億バーツ(約3兆3300億円)から今年は1兆5000億バーツに達するとみられている。

 TCCのソムキアット副会頭は、第3四半期の景気回復が実現すれば、今年のGDP成長率は3.5%に達すると予測。景気回復の懸念材料として、輸出回復の遅れと天然ゴムなど農産物の価格低下に伴う農村部の所得減を挙げた。

 一方、同国商業省は輸出について、4月の輸出額が前年同月比1.7%減と減少幅が縮小していることに加え、主要輸出国である米国への輸出額が同8.4%増、インドが7.2%増など上向いていると指摘。同国の輸出は底を打ち、回復に向かうとの楽観的な見方を示した。(シンガポール支局)

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