シンガポール「医療旅行」収入急減 高コストで敬遠 近隣国の技術も向上 (1/3ページ)

2015.6.9 06:27

シンガポールのマウントエリザベス・ノベナ病院。同国はコスト高が敬遠され医療旅行が不振に陥っている(ブルームバーグ)

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 シンガポールの医療旅行が逆風を受けている。英調査会社BMIリサーチによると、シンガポールの2013年の旅行収入は前年比1.7%増の235億シンガポール(S)ドル(約2兆1680億円)だったが、医療旅行分野は8億3200万Sドルとなり、前年の11億1000万ドルから約25%の急減となった。現地経済紙ビジネス・タイムズなどが報じた。

 BMIリサーチは、シンガポールの医療旅行の不振について、高コストなどが要因と分析している。同社調査によると、シンガポールの心臓バイパス手術の費用はタイより41%、マレーシアより106%、高額になるという。

 シンガポールの医療費は近隣国と比較して以前から高額だったが、同国は世界保健機関(WHO)の医療に関する世界ランキングで191カ国・地域中6位(アジアでは1位)となるなど、高水準の医療提供で価格差をカバーしていた。

 しかし、近年はタイやマレーシアをはじめ、近隣国でも民間医療機関を中心に医療技術の水準が劇的に向上しつつあり、シンガポールとの差を急速に縮めている。この結果、高額の医療費を敬遠する患者が近隣国に流れているもようだ。

為替の問題も医療旅行の衰退に拍車

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