【ソウル=名村隆寛】韓国保健福祉省によると、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスへの感染者に接触した疑いのある隔離対象者が6700人以上となり、潜伏期間が過ぎ対象外となった人を含め、18日までに累計1万人を超えた。
保健福祉省は同日、感染による死者が計23人となり、新たに3人の感染が確認されたと発表。感染者は死者を含み計165人となった。感染確認されたうちの2人は女性の医療スタッフだという。
隔離対象者のうち約6000人は自宅隔離だが、隔離要請を無視して外出する者もおり、警察が捜索にあたるという事態も起きている。人数の増加により自宅隔離対象者の動向把握にも限界が見え始めている。
また、最長2週間といわれる潜伏期間が過ぎて感染が確認されたことも判明しており、隔離のあり方も問われる状況となっている。